長年、元アパレル店長として働いていました。
販売の仕事自体は接客も好きだし、洋服も好きだし自分に合っていると思っていました。
気がつけば何年も経っていて店長にもなりました。
でもなぜか身体に色々と出てくるんです。
これって本当に自分に合っている仕事なのかな?
なんか違うのかも。だんだんそう思う日が多くなっていきました。
それでも今辞めても次の仕事があるか分からないし、他に好きなことも分からなくてまぁ
このままで良いかなって思っていたら会社からコロナ禍で突然事実上の倒産と聞かされてビックリ‼
目の前が真っ暗になるってこういうことかと思ってその日は一日記憶がないほど落ち込みました。
そんな私がなぜ辞めてよかったと思えているのかを解説していきます。
元販売員が辞めてよかった理由お話します。[アパレル辞めたい人必見]
私は強制的に辞めることになりましたけれど、辞めてみて思ったことは自由・健康・毎日が本当に楽しいです。
一番大切な体を壊してまで働くことになんの意味があったのかと今なら思います。
でも働いている時には毎日やることが多くて日々追われているような感じで自分のことは全て後回しになっていました。
良かった理由
- 目覚ましをかけずに好きな時に起きることができることが本当に嬉しかった。
- 満員電車に乗らなくなった。
- ストレスがなくなった。
- 健康になった。
- 自分の時間が増えてゆっくりと先のことを考えることができた。
- 自己肯定感が高くなった。
- 夜が長いと感じることができた。
- 人間関係が変わった。
- 愚痴を言うことがなくなった。
- 今までは自分の考えと言うよりは人の意見に流されていたけれど自分が何がしたいのか、どうしたいかを考えられるようになった。
- 当たり前のことが普通に出来る。
良かった中にも少し不安と恐怖あり
始めの頃は不安と恐怖が襲ってくることもありました。
本当に怖かった。
先のことを考えればこれからどうしたらいいんだろう?
合う仕事が見つからなかったらどうしよう?
そう思うと眠れないこともありました。でも考えても仕方のないこと。
開き直りました。
それでも、時間が経てばなんとかなっていくものだなと今は思っています。
あのまま働いていたらと思うとゾッとします。
前の会社には本当に感謝しています。
辞めたいと思った理由
辞めたいと思う理由はあげればキリがないくらいありました。
働いていた時には毎日が忙しく真剣に考える暇がなかったのでどんな仕事に就いたとしても色々あるからと思っていました。
でもまわりの人たちも聞いてみたらこんなことを言っている人が多かったです。
勤務時間が長い。
私のいた会社は勤務先に準ずるとあるので百貨店、路面店、テナントによって開店・閉店時間が違いますが、勤務時間は決まっています。
残業代は付きませんでした。
早出・閉店後残業が全くないということはありません。むしろ多いと思います。
大体がシフト制になります。
長期休暇はもちろん取れません。3連休でも他のスタッフに迷惑がかかるので取りにくい。
体力的にキツイ
休みが月に8回~9回のところが多いと思います。
ほとんどのお店は土日の休み・祭日・GW・年末年始に休みにくい。なぜならそこが一番お客様が来店され、売上が見込めるから。
一日中立ちっぱなしで、接客しているので体力的にはキツイ。
お得意様が来店されて接客し、終わってすぐにまた次のお客様が来たら休憩時間が取れない日もあります。
トイレに行く時間もないので膀胱炎になる人多いです。
売上・個人予算が厳しい
会社によっては個人予算のない会社もあると思いますが、売上の予算はどこのお店もあります。
私のいた会社はお店の予算がいかないとお給料が減らされます。
売上はもちろん接客・商品の良さ・ブランド力などもあると思いますが、場所が大きいですよね。
人が多く集まる場所のほうがやっぱり売れます。
でも自分が希望した場所に必ず行かれるわけではないので理不尽だと思うこともあります。
個人売りがあることで会社にとってはメリットもあるとは思いますが働く側からすると色々な感情が芽生えます。戦いです。
そこが一番怖いですよね。
お給料が低い・先が見えない
販売職はお給料が低いと言われています。
政府が公表しているデータを見てもアパレル販売員の平均年収は200万~330万位です。
月平均約25万円(交通費・残業代含む)×12ヶ月=300万位
販売職は正社員が少ないです。
正社員はボーナスがありますが、契約社員だと例えば年収300万円だとしたら300万円を14ヶ月で割ってボーナスとして支給される会社もあります。
大卒、店長、正社員も全て含むとなっているので派遣・アルバイトはもっと低いです。
この金額から試着販売(そこのブランドの服を着る)ところもあるのでお給料から天引きされるためますます厳しくなっていくことになります。
その他
友達とお休みが合わないのでだんだん疎遠になっていく。
女ばかりの職場で人間関係がドロドロ。
出会いが少ない。
店長までなったら後その先に何があるのか?選択肢がない。
異動が多い。
将来性がない。
聞いてみたらこんなにたくさんありました。
特に人間関係は多かったです。
辞めたいけれど辞められない人へ
本当に辞めてもいいの?
辞めたいけれど辞められないそんな人がたくさんいると思います。
今自分が辞めたら他の人に迷惑がかかる、親や友達にどう思われるか、辞めて次の仕事がなかったらとか色々思いますよね。
私もずっとそう思っていました。
人が好き、接客が好き、洋服が好きだったら販売は続けていてもいいと思います。
もっといい条件のホワイト会社はたくさんあります。
周りの売り場で生き生き楽しそうに働いているブランドの人に情報を聞いて紹介してもらうのもいいと思います。
アパレル以外の接客業を探すのもいいと思います。
営業や違う職種の販売や人事など人と接するのが好きな方は向いていると思います。
今の時代は個人で仕事をするのもいいと思います。
在職中に探しておいて決まってから辞めてもいいですよね。
転職エージェントに登録しておくのもいいと思います。
辞める時期
辞めると決めたら、あとは言うタイミングです。
今は特に少ない人数で回しているところが多いので、なるべく繁忙期を避けて3ヶ月前に伝えて、閑散期に退職するのが良いと思います。
人の手配などもしないといけないのでそのくらいの期間はあったほうがいいです。
派遣は1ヶ月、3ヶ月と契約期間があるので契約終了で辞めても大丈夫です。
色々言われたり、止められたりするかもしれませんが、意志を強く伝えればいいと思います。
残りの在職中はやることが色々ありますがきちんと終わらせてきれいに辞めていくことが大事だと思っています。(引き継ぎやお客様への挨拶、同僚への説明など。)
まとめ
私は急な退職でしたが辞めてみて本当に良い時期に辞めることができたなと思いました。
無理をしたり、我慢をして身体を壊す前に辞められて、ストレスもなくなって良かったです。
ストレスが溜まっていたことも気が付かなかった。
辞めてみてこんなにストレスを溜めていたんだとわかった時には自分が本当に可哀想になりました。
もし同じ思いの人がいたら無理はしないでほしいと思いこれを書きました。
年齢関係なくまだまだこれから先長い。
これからは人生楽しんだほうがいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。